Broken Bones / ブロークン・ボーンズ

スロベニアの首都であるリュブリャナ。丘の上にそびえるリュブリャナ城や赤い屋根が並び、歴史的な美しさと現代的な活気が融合するコンパクトな都市。そのリュブリャナで、3人の共同経営者がスタートした家族経営のクラフト蒸留所がブロークン・ボーンズです。

ブロークン・ボーンズの始まりは、2012年に、ボルト(現マスター ディスティラー)が、ボシュティアン(現CEO)に「スコットランドの最高級ウイスキーに匹敵するウイスキーをスロベニアで造ろう」と持ちかけたことでした。今まで培ってきた知識と受け継がれてきた伝統をもとに、彼らはレシピの試行錯誤を重ね、スロベニア初のシングルモルトウイスキーを造りあげました。

「ブロークン・ボーンズ」という名前は、2016年7月にボルトとボシュティアンが、初めてウイスキーを樽に詰め始めた時期に起きたアクシデントから生まれました。ボシュティアンが足を骨折し、数日後にボルトも鼻を骨折するという出来事があり、この経験をきっかけに「時には骨を折ることも必要だ(Sometimes bones need to be broken)」という考え方がブランド名に反映され、現在の「ブロークン・ボーンズ」が誕生しました。幸いにも骨折はそれほどひどくなく、ブランド名に悩んでいた彼らにとって、蒸留所とスピリッツにぴったりの名前が生まれたのです。

彼らは、様々なウイスキーのイベントを訪問した際に、多くのウイスキー蒸留所がジンを製造していることを知り、ジンに興味を持ち始めました。そして、2017年のウイスキー・ショーで、ボシュティアンの妻であるポロナ(現セールス&マーケティング ディレクター)が現代的な新しいスタイルのジンに出会い、ブロークン・ボーンズはジンの開発に乗り出しました。

彼らの代表的なジンであるロンドン ドライ ジンは、100回以上の試作を経て誕生しました。それ以来、お客様の期待に応え続けられるよう、毎年少なくとも1種類の新しいバリエーションを発表しています。

そして、彼らの品質を追求する姿勢が評価され、これまでに数々の国際的な賞を受賞し、その味わいとデザインの両面で高く評価されています。

・ブロークン・ボーンズ・ジンの主なボタニカル
30種類以上のボタニカルを試し、試行錯誤を重ねた結果、「ブロークン・ボーンズ・ジン」を象徴する、味わい深く、ジュニパーと柑橘の風味豊かな10種類のボタニカルに絞り込みました。

ジュニパー、コリアンダー、レモンピール、カルダモン(ブラック&グリーン)、リコリス、ローズヒップ、リンデンの花、オリスルート、アンジェリカルート。
そのうちのいくつかは、スロベニアのカルスト地方で手摘みされたものを使用しています。

・ベーススピリッツ
てん菜(ビート)の糖蜜からアルコール度数96%の中性スピリッツを作ります。この無地のキャンバスに、リュブリャナの特徴を加えた彼ら独自のボタニカルブレンドを加えることで、フレッシュで独特なキャラクターを持つジンとなります。

・フレーバーの抽出
ボタニカルの繊細なフレーバーを最大限に引き出すために、ボタニカルはベーススピリッツにじっくりと浸漬され、蒸留前にボタニカルを取り除き、雑味を抑えます。
ベーススピリッツに浸けられたボタニカルのエッセンスが、蒸留中に立ち上る水とアルコールの蒸気とともに抽出され、穏やかに溶け込みます。
無理に強い圧力をかけずに最小限の力で抽出することにより、ジンに新鮮さと活力を与えます。
また、ボタニカルの風味を最大限に引き出すために、こだわりを反映した独自の蒸留器を導入しています。

・ジンの深みを引き出すプロセス
アルコール度数が70%以上ある蒸留液は、数週間休ませることで、さまざまなフレーバーがなじみ、その後、アルコール濃度を適した度数(45%、またはネイビー・ストレングスの場合は57%)まで、水を定期的に加えてゆっくりと調整します。

ブロークン・ボーンズでは、ジンの個性を際立たせ、リッチで深みのある味わいにするために、冷却濾過は行っておりません。そのため、氷やトニックを加えると、「ルーシュ」(白濁現象)が起きることがあります。

・ブロークン・ボーンズのプロフィール

ボシュティアン・マルシッチュ (CEO)
コンピューターサイエンティストであり、経験豊富な起業家でもあるボシュティアン。
クラフト蒸留所を立ち上げるきっかけは、長い伝統を持つワイナリーの家系のポロナと結婚ことでした。これにより、ブドウ栽培やワイン醸造、そして、熟成や味覚分析といったあらゆる側面を学ぶ機会を得ました。さらに過去10年以上にわたりビール醸造にも取り組み、専門的な知識を深めました。
2020年には、「英国のInstitute for Brewing and Distilling(IBD)」で蒸留のディプロマを取得し、スピリッツ製造の専門家としての道を確立しました。

ボルト・オソイニク (マスターディスティラー)
ボルトは哲学の教授であり、学術的なバックグラウンドを超えて、多岐にわたる分野で豊富な実務経験を持っています。1990年代初頭からウイスキー愛好家であり、スロベニア独立後、1991年に起業が可能になった後すぐにウイスキーの輸入と販売を始めました。その当時、彼のポートフォリオにあった最も有名なウイスキーブランドは「ザ・フェイマス・グラウス」でした。
ボルトの祖父は受賞歴のあるワインメーカーであり、父親はフルーツ・ブランデーを蒸留するための独自の蒸留設備を発明した化学者です。このような環境で育ったボルトは、スピリッツ製造の奥深さを学びました。また、1990年代にはスロベニアのアブサン復興にも関わりました。

ポロナ・プレスカル (セールス&マーケティング ディレクター)
ポロナはマーケティングの学位を取得し、製薬業界のさまざまな国際的なマネジメント職で長年キャリアを積みました。その後、彼女は妹とともに、100年以上の歴史を持つ家族のワイナリーを引き継ぎ、古くから伝わるスロベニアの品種を使った実験的な試みも行うなど、伝統的なワイン造りに新しいアプローチを取り入れた挑戦に取り組んでいます。
そして、現在もワインのプロフェッショナルとしての道を歩み続けています。

Broken Bones London Dry Gin / ブロークン・ボーンズ ロンドン ドライ ジン

生産地:スロベニア
ボタニカル:ジュニパー、レモンピール(フレッシュ&ドライ)、カルダモン(グリーン&ブラック)、コリアンダー、リコリス、アンジェリカ、アイリス、リンデンフラワー、ローズヒップ
度 数:45%

ジュニパーベリーの力強い香りと、まるでその場でレモンピールを削ったようなフレッシュな柑橘の香りが前面に広がります。さらに、ローズヒップやアニス、ミントを思わせるハーブのニュアンスが爽やかさを引き立て、ほのかに柔らかな甘みが重なります。口当たりはまろやかで、香り同様の爽やかさと、スパイシーさが味わい引き締め、透明感のある優しい甘さが余韻まで心地よい広がりをみせます。
ジン・ガイド・アワードでは、このジンについて「まさにジンのあるべき姿だ!」と評されました。




Broken Bones Navy Strength Gin / ブロークン・ボーンズ ネイビー ストレングス ジン

生産地:スロベニア
ボタニカル:ジュニパー、レモンピール(フレッシュ&ドライ)、カルダモン(グリーン&ブラック)、コリアンダー、リコリス、アンジェリカ、アイリス、リンデンフラワー、ローズヒップ
度 数:57%

ロンドン ドライ ジンと同じボタニカルを使用しておりますが、ボタニカルの使用量を大幅に増やし、アルコール度数は57%で仕上げました。
ロンドン ドライ ジンに比べて、ジュニパー ベリーやハーブ、スパイスが強調され、レモンのコンフィや、マーマレードのような柑橘の甘酸っぱさや、ゆずやボンタンのような上品さとほろ苦い風味が漂います。非常に爽やかな味わいですが、まろやかな甘みと上品なほろ苦さが調和したジンです。




Broken Bones Ljubljana Dragon Gin / ブロークン・ボーンズ リュブリャナ ドラゴン ジン

生産地:スロベニア
ボタニカル:ジュニパー、レモンピール(フレッシュ&ドライ)、カルダモン(グリーン&ブラック)、コリアンダー、リコリス、アンジェリカ、アイリス、リンデンフラワー、ローズヒップ、ジンジャー
度 数:45%

リュブリャナ・ドラゴン・ジンは、オリジナルレシピの10種類のボタニカルに加えてジンジャーを使用しています。リュブリャナ市章にはドラゴンが描かれていたり、有名な観光名所として竜の橋があったりと、リュブリャナの象徴であるドラゴンにちなんだジンです。ジンジャーのピリッとするアクセントやジンジャーによって体が温まる作用とドラゴンの炎を「Fiery」という言葉にかけて、リュブリャナ ドラゴン ジンという名前が付けられました。

ジュニパーベリーの爽やかな香りに、フレッシュでピリッとする葉しょうがのようなスッキリといた香りがいいアクセントとなっています。柑橘やハーブのニュアンスがジンジャーの風味を引き立て、ブロークン・ボーンズの特徴的なまろやかな甘みとジンジャーの風味が余韻まで見事にバランスを取っています。




Broken Bones Old Tom Gin / ブロークン・ボーンズ オールド トム ジン

生産地:スロベニア
ボタニカル:ジュニパー、レモンピール(フレッシュ&ドライ)、カルダモン(グリーン&ブラック)、コリアンダー、リコリス、アンジェリカ、アイリス、リンデンの花、ローズヒップ、リンデンの蜂蜜
度 数:43%

ブロークン・ボーンズの基本レシピには、スロベニア産のリンデンの花が使用されているため、オールド トム ジンに使う蜂蜜は、リンデンの蜂蜜を選びました。
また、このジンも冷却濾過を行っていないため、蜂蜜などの成分が析出し、ボトルの底に沈殿することがあります。お召し上がりの前にボトルを振って、混ぜてからお楽しみください。

薄く濁りのある色調。
爽やかなジュニパーベリーの香りに、蜂蜜レモンのようなスッキリとした甘みが漂い、ほんのりと塩味のアクセントがあります。蜂蜜は、ベタっとした甘さではなく、華やかですっきりとした甘さで、柑橘の薄皮のようなほろ苦さやハーブの爽やかさと絶妙に調和しています。じんわりと残る優しい甘みや、塩味のアクセントが心地よく、ついついグラスを傾けてしまうジンです。